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部員による玉ねぎの栄養紹介

2021.05.04 いのうえ

たまねぎ

新陳代謝を促したり神経を鎮めたりする作用があり、不眠症や疲労回復にも良いとされている玉ねぎ。ビタミンやミネラル類はさほど多く含みませんが、機能性成分が豊富で血液をサラサラにして動脈硬化を予防するなど、多くの効果が期待できる常備野菜です。

~要注目機能性成分~

硫化アリル

血栓の形成抑制、動脈硬化予防!
免疫力を高めビタミンB₁の吸収アップ!

玉ねぎの催涙成分・香気成分である硫化アリル類には、ビタミンB₁の吸収促進効果、活性酸素除去作用、血流の流れを良くする抗血栓作用などがあるとされています。そのため、動脈硬化や高血圧を予防するのに有効です。また善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らしたり、ストレスや冷え性を解消したりする効果も期待できます。

ケルセチン

皮には可食部の約20〜30倍もの
豊富なケルセチンが含まれている!

ポリフェノールの一種である褐色色素、ケルセチン。玉ねぎには、細胞を傷つける活性酸素から血管を守るそのケルセチンが豊富に含まれています。抗酸化作用や血小板の凝集を抑える作用により血液をサラサラにし、動脈硬化の進行を抑えて心筋梗塞や脳卒中など血管系の病気を予防する効果があります。さらにはがん細胞の増殖を抑える作用や脂質排泄促進作用、花粉症の症状を和らげる抗アレルギー作用などもあります。水に溶けやすいというケルセチンの性質を活かして、皮を煮出してお茶やスープにしたり、粉末にして様々な料理に加えたりするのもおススメです。

おいしい玉ねぎの選び方

・ずっしりと重くて丸く、頭部が固く実が締まっているものを選択する

・芽が出ているものは避ける

・皮がよく乾いていてツヤがあり、汚れや傷み、黒カビのないものを選択する

保存方法

・ネットなどに入れて、風通しの良い冷暗所に吊るして保存する

・湿気に弱く腐りやすいため冷蔵庫での保存は極力避ける

・水分が多い新玉ねぎや夏場は、新聞紙にくるんで野菜室で冷蔵保存する(その場合は傷みやすいので早めに消費する)

調理時のコツ

・玉ねぎは加熱すると甘味が増すが、硫化アリルは水溶性で熱に弱いため、生食がおススメ

・細かく切れば切るほど、カット後空気に触れさせて時間を置けば置くほど、抗酸化成分が増える

・効果が薄れてしまうため、水にさらす時間は短めにとどめる





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